ワイド専用ポート(Athena製 OPD LH-100)

 水中写真の経験を積んでくると、ワイドとマクロに落ち着いてきます。どうしても水を通しての写真は光の波長による透過率の違いから色が崩れるため、被写体に近づきたいからです。被写体に近づいて、大きな対象を撮ろうとしたら、レンズをワイドにふるしかなくなります。広角ズームも便利で良いですが、水中は魚眼レンズが良くハマります。

私のワイド専用システム

Athena製 OPD LH-100

 PT-EP12の小ささを活かして、小さなAthena製OPD LH-100をはめて撮影しております。カメラはE-PL7で、レンズはLUMIX G FISHEYE 8mm/F3.5です。
 以前、こちらの投稿にもこの構成の紹介をしております。

ドームポートのレンズ保護

 ドームポートのレンズ保護は、この写真の様な布製のカバーで覆うこととなります。これが、なかなか邪魔で、どうやって水中で保持するかが工夫のしどころなのですが、なくすとレンズが出っ張ってる分傷つきやすいので、予備を持ち歩いております。

ドームポートの価値

 ドームポートの良さは、画面の隅まで光学的に無理なくゆがみなく写ることです。フラットなレンズのポートですと、どうしても画面の隅になればなるほど、被写体の光が斜めにレンズに入ってきます。そうなるとフラットなガラスを斜めに通る事となり、画面の隅はレンズが厚くなっている事と同じです。つまり凹レンズの状態になります。これがゆがみを生みます。ワイドレンズであれば有るほどその影響があります。ドームポートはこれを防いでくれます。

作例

 魚眼レンズは、独特の歪みがありますが、水中は人工物があるわけではないので、あまり違和感がでないです。広角の基本として水平に構えれば違和感は消えますし、この写真もそうですが、魚眼の歪みにより空の光が丸く効果的に絵になるので好きです。難しさはこの様な小魚の場合、本当にしっかり近づかないと魚が小さくなりすぎます。水中はどこまでも被写体に近づくのが基本なのですが、魚眼はとくに難しいです。じっくり動かず魚の警戒心を解いて周りに魚がいっぱいになるのを待つことになります。

他のドームポート

 私は、Athena製のドームポートですが、anthisのFP8-9も予備で持っています。これはまだ使っていないので、使用感等は分かりませんが、何時ドームポートを傷つけてしまうか分からないですし、PENがハウジングを出さない今の状況では、予備部材として購入しないと手に入らなくなる気がして確保してます。他にもAoiのドームポートもありますし、まだまだいろいろあるとは思います。

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