レベル1としてのカメラのセッティング
シュノーケリングに限定して、最も一般的に成功率を上げるセッティングは簡単です。最近のカメラには、撮影シーン別のオートが今時あると思いますが、ここに水中の設定があればそれを使います。もし、水中モードにもマクロやワイドなど種類がある場合は、撮影シーンに一番近いモノを選びます。
時々、水中カメラを買って喜んで撮影したら、写真が全部青っぽい(青かぶり)していると言って、カメラを疑って悩んでいる方もいらっしゃいますが、水中で青かぶりするのは当たり前です。そもそも海が青く見えるのは、水中では可視光の内、青い色の光りが通りやすく、赤などはすぐに吸収されて無くなるためです。太陽からの光が一旦海に入り、反射して出てくる光は青色なのです。※浅い海では、青以外に緑色も残るので、珊瑚礁の海岸などでは、グリーンからブルーへのグラデーションが綺麗にでたります。
この青かぶりを打ち消す様に、色補正などしているのが水中モードです。
オートの意味は設定の自動化
オートは、何がオートなのかと言うと、被写体に応じた設定を自動で設定してくれております。なるべく、一般的に成功率が上がる様に設定してくれます。知識があると、カメラがどの様な設定をしているか想像が付きます。ベテランでも、オートを普通に使うものだと私は思っているのですが、それはカメラがどんなセッテヒングをしているか想像付くため、自分で面倒な操作をして設定するよりよっぽど早いからです。その分被写体に集中できます。私もオートはよく使います。ベテランが違うのは、逆にオートに任せられないときがわかり、設定を微調整するかマニュアルなどで独自の設定するか、柔軟に対応出来る事です。
イチオシのNikonの COOLPIX W300の水中モード
Nikonの COOLPIX W300 などでは、シーンモードとしてビーチと水中の2つがあります。シンプルな分、初心者にはとても使いやすいのではないでしょうか。
あとはカメラ自体が水中で水圧すら感じられるので、水深に応じてホワイトバランスを変えてくれていればすごいと思いますが、どうなのでしょうか?
Olympus TG-5における水中モード
私の持っているTG-5を例にすると、水中モードは、4種類から選べます。シーンモードの中ではなく、水中モード自体がモード選択のダイヤル中に独立して存在します。これが、水中写真を本格的に対応している人にとって使いやすさになります。Olympusの拘りを感じますね。
<水中モードの種類>
・水中スナップ
一番シュノーケリング適している設定で、浅い海を対象にしています。
・水中ワイド
ダイビング等でワイドの撮影をするときの設定です。
・水中マクロ
ダイビング等でマクロを撮影するときの設定です。
・水中HDR
コントラストの高い被写体で使う設定です。シュノーケリングもありと思います。
※ビーチモードは、シーンモードで風景を選択した中にあります。
※TG-6では、水中顕微鏡が追加されております。
<水中ホワイトバランス>
オートは時には煩わしさもあります。その様なときのために、TG-5には、プログラムオートや、絞り優先オートなどのホワイトバランスとして、水中ホワイトバランスがあります。シーンモードにおける水中モードが、色補正や他の設定も様々自動化するのに対して、色補正だけを効かせられるイメージです。私はこのモードが使いたくてOlympusを選択しております。ベテランのニーズを理解したOlympusのすごさですが、初心者に対しての分かりにくさになります。
※TG-6は、さらに水中ホワイトバランスが、水深に応じた3段階の設定ができます。素晴らしいですね。やっぱりTG-6に買い直すかな…
できればRAWデータで保存
RAWデータの意味が分からない人は、読み飛ばして下さい。
分かる方は、是非、水中写真におては、RAWデータで保管することをおすすめします。
現状はRAWデータで現像処理を出来なくても、あとから出来る事になるかもしれません。是非、RAWデータで保管をして下さい。
RAWデータで現像処理するメリットは、色や露出、ノイズ除去など様々自分の好みに合わせて調整出来る事です。カメラ自身も、メーカーが一般的に良いであろうと思う、現像処理を実施した結果が、デジタルの写真になっています。水中は特殊な環境です。ちょっと、太陽の高さが変わるだけでも色合いが変わります。あとから現像処理を自分で実施する事のメリットはとても大きいです。
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