Nikon Z6 をHKIR改造しました

 Z6Ⅱ購入後Z6は売却も考えましたが、HKIR改造で残しました。

 FマウントからZマウントへの移行により、Fマントレンズがとても少なくなりました。星撮りには有名な、AF-S Nikkor 14-24 f/2.8Gも売却してしまい、D810Aを持っているのですがカメラ用レンズでの星撮りがやりづらくなりました。D810Aの後継機としてZマウント機がでたらとても魅力的ですが今のところその様な噂はありません。それにD810Aは、普段使いにも使える上、望遠鏡に取り付けて使う分にはまだまだ活躍できます。ただ、Zマウントのレンズで星景も撮りたい。周辺の点像がきっちり点に写る良いレンズも多くあります。Z 20mm f/1.8 Sでの星景写真や、Z 35mm f/1.8Sで星座を含む星野写真など、Zレンズを活かした写真に興味がありZ6をHKIR改造しました。
 まだ、梅雨時期で全然撮影チャンスがないです。7月の連休は梅雨明けかも知れませんが満月時期なのでダメですね。お盆の頃には一度撮影に出かけたいです。

HKIR改造について

 天体写真用の改造(IR改造)は、Hα線の感度を上げる改造です。通常のデジタルカメラは、可視光以外の光を受けるとセンサが余計に反応して色カブリします。これを避けるために可視光のみ通す色調整フィルターが付けられています。ローパスフィルターとは違います。この影響で可視光側から少しだけ赤外線領域に入ったところの波長であるHα線が大きくカットされます。Hα線は、星が多く発する波長の為これをカットされると、星の赤い色が出にくくなります。
 IR改造はメーカーではなく、専門の業者が対応してくれます。やはりメジャーなキャノンの改造が多く、NikonのZ6の改造をしてくれるのは、私が調べたところハヤタ・カメララボでした。HKIR改造の名前は、ハヤタ・カメララボでのIR改造の名前と思います。質問にも丁寧に答えて頂き、安心して任せることが出来ました。
 ローパスフィルター兼色調整フィルターを外して、専用のIRフィルターに取り替えます。なのでZ6ですがローパスフィルターレス機になると理解しております。コスト的な問題もありますが、当初はZ7を改造するかとも迷いました。なんとなくD810Aよりも解像度が低いZ6では物足りなくなるかな?と思ったからです。でも良く考えると星撮りの世界では大ヒットしているEOS 6Dの解像度よりも高いですし、十分かな?と思い直しました。それに、Z7より高感度性能も高いですし、Z5と違い裏面照射ですしZ6がバランスが良いかなと思いました。
 本当はZ6で手ブレ補正機構を取り除いて、その分熱対策機構を加えた、Nikon純正のZ6Aなんて出てくれたらほしいですがね。(妄想)

改造後のホワイトバランスの確認

 天体改造するとどのくらいホワイトバランスが崩れるのか確認してみました。

HKIR改造(ホワイトバランス:AUTO)

 HKIR改造機は、色バランスが崩れており、カメラのオートなどで撮影すると赤く色カブリした写真になります。真っ赤ですね。だいぶ厳しいです。カメラのオートが壊れてしまった感じです。

HKIR改造(ホワイトバランス:ハヤタ・カメララボのプリセット設定)

 これがハヤタ・カメララボがカメラにプリセットしてきたホワイトバランスです。マゼンダ方向にカブリを感じます。説明では天体に対しては結果が良いバランスだそうです。そうなの?これって星撮りのノウハウですかね。晴れて撮影出来るタイミングがあれば、もちろんショップのお薦めのプリセットを使って試してみたいと思います。まあ、結局現像処理の中でいろいろ調整されるので関係無い気もしますが。

HKIR改造(ホワイトバランス:マニュアル設定)

 自分でその場でホワイトバランスをマニュアル設定してみました。色温度3100でGに1.25ずらしてみました。だいぶ良い感じかな。なんか、普段使いも出来そう。Z6のファインダー内でホワイトバランスを設定していたのですが、ちゃんと設定できますね。Zのファインダーってやはり良いな。

Z6Ⅱ(ホワイトバランス:オート)

 比較用にZ6Ⅱを使い、ホワイトバランスをオートにして撮影した画像です。一つ前のマニュアル設定と比べて差が感じられないですね。マニュアル設定上手すぎ。赤い色があると差が出るかもしれません。

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