せっかくのショートフランジバックのミラーレスカメラを買ったのだから、定番の旧レンズを付けたくなります。フィルム時代に愛用したCONTAX G1のGマウントレンズを装着してみました。
フィルム時代もNikonをメインに撮影しておりましたが、一時期CONTAX G1を愛用した時期がありました。G1と上の写真のレンズ３本でイタリアを旅行したときのスナップの楽しさは忘れられません。特に28mmのBiogonがとてもお気に入りでした。レンズも大事に保管してあり、久しぶりに撮影に使ってみたいです。
まずはマウントアダプターの選び
マウントアダプター選びが面倒ですね。メーカーが保証してくれているわけでは無いですし、購入して試してみるしか無い。中国製も多いなかで、品質は大丈夫？などと余計な事を考えちゃいます。
マウントアダプターが高い！
アダプターをネットでいろいろ調べました。ありました、KIPON Contax G-NIK Zです。悩みましたが、ちょっとお試しで遊ぶには高いです。KIPONですし私の中で実績があるので、安心できるのですが、結局購入しませんでした。きっと良いのだとは思います。
手持ちのマウントアダプターの活用（CONTAX G ⇒SONY E）
以前、SonyのNEX-5を持っていた時に、やはりGマウントのレンズを付けて遊びました。センサーサイズがAPS-Cであるため、なにか物足りなさもあって、すぐに使わなくなりました。
このアダプターがそのまま残っているので、GマウントはEマウントまで今でも持ち込めます。そこでEマウント⇒Zマウントのアダプターを探しました。このアダプターです。
このアダプターを合体させて、Gマウント⇒Eマウント⇒Zマウントにしました。
当たり前ですが、しっくりとはまってくれました。手持ちの機材を活かして、安く済ませた上に、Eマウントレンズの装着も可能になりました。
レンズ装着
カメラに取り付けると以下のイメージです。ピントは、マウントアダプターにあるダイヤルを回すとGマウントレンズのピントが合わせられます。絞りはレンズの絞りです。電子接点はありません。当然、レンズ情報は登録する必要があります。
Biogon 28mm f2.8
Planar 45mm f2.0
Sonnar 90mm f2.8
カッコいいですね。とにかく付けられました。Biogonが後玉が飛び出ているので、何かに干渉したりしないか心配でしたが、以下の写真の通り問題なく装着。ちゃんとアダプターの中にレンズが収まっています。これがZマウントの自由さでしょうね。センサー面ギリギリまでレンズを持ってこれる。良い悪いは別ですが。
試し撮り
今後、試し撮りは行ってみたいと思いますが、今週はあいにくの雨で外に出られませんでした。まずは、無限遠にピントはちゃんと出てくれました。ピント合わせも可能です。Z6はピント合わせが、拡大表示等でマニュアルでもしやすいので良いです。手ブレ補正もしっかり効いていました。
ベランダから見える電柱を対象に、画面の一番右上の隅で比較しました。全て開放から3段絞り込んで撮影し、等倍に切り出しております。焦点距離が違うので被写体の大きさもかわりますが、写りは分かると思います。小雨が降る中での撮影なので条件は悪いです。
Biogonの例
Biogonは、フィルム時代には最高の写りで感動した覚えがありますが、デジタルには合わないのですかね。周辺光量の低下はBiogonの特徴なのでまだ良いですが、色収差が見られますね。これはちょっと使い物にならないですね。癖玉って感じです。収差がでているので解像感もとても落ちておりますね。
Planarの例
Planarはまだマシですね。というよりだいぶ良いかな。この辺は、最新のレンズを付けて比べないとわからないですね。でも再周辺でこの解像感があれば使えます。
Sonnarの例
Sonnarも良いですね。しっかり解像しております。良いじゃないですか。これも使えそうです。
比較結果と感想
Biogonが使い物にならず、PlanarとSonnarが良い感じになりました。
まだ、ちょっと撮影しただけで、最周辺の画像を見てみただけですので、もう少し遊んで見たいと思います。デジタルになってもPlanarやSonnarは発売され続けていますね。Biogonはあまり聞かないですね。この辺もデジタルとの相性があるのかも知れません。Biogonはレンズ構成が対象型になっていて、最近Z 50mm F1.2SでもBiogonを意識した光学系であるとNikonのアピールがありました。デジタルも意識してしっかりと設計すれば優れた光学系になるのは違いなさそうですが、フィルムの設計のままだとダメなのでしょう。Biogonが大好きだったので、残念な結果です。
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