天の川(石垣島)

 今年の石垣島は夜の天候み恵まれませんでした。過去、何度も沖縄に行ったときの星空の綺麗さに圧倒されて、本格的な機材を持ち込みたいと考えていました。今年は気合いを入れてSWAT-350とともに、BORGの55FLなど持ち込みましたが、常にスコールのリスクがあって機材を広げられなかった。悲しい。唯一、到着時の夜は良く晴れていて、まさかその日を最後に快晴の夜はないとは思わず、簡単に試し撮りしたのが、この写真です。極軸もある程度のだけで決めて撮影したので、星も流れてます。コンポジットもしておりません。

 元々、BORG以外に、SIGMA Art 35mm F1.4 DG HSM が星撮りに使えるかを確認したかったこともあり、到着時に荷物から出ているこのレンズで、撮影をおこないました。綺麗な夜空です。撮影はイマイチでも、あの星空を見られるのは本当に幸せです。(と言いながら、まともに星を撮れなかったショックでだいぶモチベーションが下がっていました)
撮影対象は、ほぼ真上の夏の大三角・はくちょう座のあたりです。さすが、D810Aです。北アメリカ星雲のあたりとか、良く赤みが出ております。

SIGMA Art 35mm F1.4 DG HSMでの星撮り

 全体をぱっと見た印象とすると、F2.0まで一段絞っているにもかかわらず、かなり周辺光量落ちが大きい印象です。細かく星の写りを拡大してみると、周辺がサジタルコマフレアが出ていて、鳥が翼を広げたような星像になっております。明るい星を見てももう少し調整はできそうですが、色の分離があり収差がを隠しきれない状況が見えます。35mmと星野撮影にはとても広角なので、仕方ないでしょう。そもそも、カメラレンズに求められる性能は星(無限遠の点像)だけでないので、これだけでレンズの善し悪しが分かるものでもないですね。
 中心像はだいぶ綺麗でシャープだとも感じており、感覚的にはSIGMAのレンズはイメージサークルが小さく出来ているように感じます。
 星景写真で見る分には、全体としての写りが重要ですし、周辺光量落ちも、レンズの持ち味にもなります。必ずしもダメと言うことではないですね。と言うより、そもそも最近のレンズは本当に良く写ると思います。粗探しが目的になっても仕方ないですが、自分にお気に入りのレンズは探したいので、その内Nikon純正の35mmF1.4Gあたりと比べたいです。

撮影データ

カメラ:Nikon D810A ※SWAT-350使用(極軸未調整)
レンズ:SIGMA Art 35mm F1.4 DG HSM
設定:ISO:3200、シャッター:30s、絞り:F2.0

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