BORG 55FLと71FLの2つのレンズを旅行セットとして極力軽くする構成を検討しました。
旅行セットの狙い
夏は、恒例で大好きな沖縄(主に離島)に行きます。離島で見る、光害の少ない夜空は本当に最高で、毎年なんとか綺麗に写真に撮りたいと思っておりました。もちろん、沖縄でのメインはダイビングでの水中写真なのですが、なんとか機材を軽くして、望遠鏡も旅行に持ち込みたいと考えておりました。
条件は、とにかく軽く!できれば2焦点。
元々の71FLの構成
元々、71FLの構成としては、80φの鏡筒を中心にガッチリした構成で使用しております。90FLも持っていて、この構成で対物レンズを切り替えて使い分けております。これも車移動ならなんとも思わない重さ、というか望遠鏡としては十分軽い重さなのですが、旅行に持って行くには重い。
そこで最近入手している55FLベースに71FLの構成をくみ上げる事を考えました。
BORG 55FLの構成
BORG 55FLの構成は、以下の構成となります。詳細は、先日のこの投稿に記載してあります。軽くて小さくて良いです。ここからBORG 71Fへのパーツ流用です。
BORG 71FLの構成
BORG 71FLの構成にするために、BORG 55FLの構成からBORG M57/60延長筒L【7604】とBORG M57ヘリコイドDXII【7761】を流用することとしました。もちろん、鏡筒バンドとアルカスイスのプレートも流用します。残りはBORG 71FLで無限遠にピントが合うようにパーツをくみ上げて見ました。
写真の構成は以下の通りです。
・ミニボーグ71FL対物レンズ(BK)【2572】
・M57/60延長筒L【7604】
・M57/60延長筒L【7604】
・M57ヘリコイドDXII【7761】
・M57/60延長筒M【7603】
・マルチフラットナー1.08×DG【7108】
・M57→M49.8ADSS【7923】
・カメラマウント ニコン用【5003】
・マルチバンド60Φ【7065】×2
・K-ASTEC アルカスイスプレート
この構成でピントが合いますし、カメラを付けたときのバランスもとれます。
ヘリコイドは可動部になり多少ガタツキがでるので、前後の鏡筒バンドで止められるようにしました。ピントは面倒になりますが、ありだと思ってます。
2つの構成からもう一つの構成が可能
上記の構成で、フルサイズ200mmF3.6と432mmF6.1の2つの焦点距離にできます。レデューサーやフラットナーは、やはり専用が良いと考えております。71FLも専用のレデューサーとしてレデューサー0.72×DGQ【7872】があるので、これを使うこともできるのですが、その場合200mmF3.6と288mmF4.1になります。明るいのは良いのですが、だいぶ焦点距離が近いのでマルチフラットナー1.08×DG【7108】が使い勝手が良いかな?と考えました。
そして、マルチフラットナー1.08×DG【7108】は、55FLにも使えるとBORGのシステム構成に書いてあるので、この場合270mmF6.4を実現できます。無限遠にピントを出すには、M57/60延長筒S【7602】を加えるだけで済みます。
具体的には、以下の構成です。
・ミニボーグ55FL対物レンズ【2555】
・M57ヘリコイドDXII【7761】
・M57/60延長筒S【7602】
・M57/60延長筒L【7604】
・マルチフラットナー1.08×DG【7108】
・M57→M49.8ADSS【7923】
・カメラマウント ニコン用【5003】
・マルチバンド60Φ【7065】×2
・K-ASTEC アルカスイスプレート
M57/60延長筒S【7602】をもう一つ加えるだけで、3つの焦点距離(200mmF3.6、270mmF6.4、432mmF6.1)を実現できました。
持ち運びとしての構成
上記の様に3つの構成を持ち運ぶとなると機材が多く見えますが、パーツは共用しているので、まとめてしまうと以下の写真の通りに小さくできます。
当然、両方とも無限遠にピントが合わない変な構成なのですが、長さを合わせる様に組み合わせてこの2本をSWATと共に納めるケースを準備すれば、持ち運びもOKかな?と考えております。写真の状態で2kgを切ります。軽い!
さて、昨年はSWATを持って行った実績があるので、水中カメラの機材から2kg分軽くすることを考えねば。
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