RAW現像用PC(ステライメージ高速化)その2

ソフト面のネックが気になったので改良しました。

前回「RAW現像用PC(ステライメージ高速化)」として、PCの高速化を図りました。ステライメージで11分かかっていた処理が4分になり確かに高速化したのですが、印象としてはもう少し速くなるかな?と思っておりました。前回、感覚的にはソフト処理が悪い気がすると記載していたのですが、リソースモニターなどのPCの動きを確認していて、ウィルス対策ソフトの影響が気になりだしました。

ウィルス対策ソフトの影響

 ウィルス対策ソフトとしては、「ZEROスーパーセキュリティ」を利用しております。「ZEROスーパーセキュリティ」を使っていたのは、初回のみで毎年のライセンスの更新料が不要なのが理由です。もともと、処理の重さも気になっていなかったので、「ZEROスーパーセキュリティ」の性能など気にしたことがありませんでした。
 確認として「ZEROスーパーセキュリティ」の動作を止め、Windows10標準の「Windows Defender」を有効にして、ステライメージを動かしてみました。なんと!4分まで改善したいた処理が、3分弱に短縮。まじか!と思い、「Windows Defender」の有効性をネットで検索。最近の「Windows Defender」はとても優秀になっているそうで、あまり問題なさそうです。であれば、「Windows Defender」に変えようと決意するに至りました。

Windows11化による改善

 更に、Windows10の環境がいろいろ古いツールなど入っているので、そろそろ最初からインストールし直そうと考えていました。それであればWindows11もありかと考えて調べておりました。なんとIntelの12世代CPU(Alder Lake)は、Eコア(省電力コア)・Pコア(高性能コア)という2種類のコアがある個性的な構成なのですが、これがWindwos11の方が上手に処理を進められるとの記載を見つけて気になっておりました。

Windows10の動き

 Windows11の環境に移行する前にWindows10の動きの一部をリソースモニタ(CPUの動き)を確認しました。

Windwos10のRAW現像処理

 この画像は最初のRAW現像を行っているところですが、一枚一枚処理を行っていることがのノコギリ状の動きで確認できます。CPUの処理としては、働いているCPUと遊んでいるCPUとバラバラな状況が確認できます。

Windwos10の合成処理

 合成処理も同様で、CPU0などはバリバリ働いているのですが、CPU2などは遊んでおります。

Windows11の動き

 Windows11の環境は、初期インストールか実施しクリーンな状態なのでOSだけの差にならない面もありますが、ウィルス対策ソフトなど極力同じにしております。

Windwos11のRAW現像処理

 Windows11では見事に同じ波形で各CPUが動いております。画像の関係で4つのコアしか表示しておりませんが、その他のコアもしっかり動いております。

Windwos11の合成処理

 合成処理も同様で、CPU2が他より高いですが全体的にCPUが無駄なく動いております。

改善結果

 結果、Windows10で3分弱だった処理が、Windows11にしたら2分弱になりました。
 ウィルス対策ソフトの変更と合わせて4分強の処理が2分弱です。もともとPCを組みなおす前までは11分強かかっていた処理です。2分弱になれば本当に速い。なんか期待よりも遅いと感じておりましたが、Windows11化で納得の速さになりました。
 どうしてもステライメージではRAW現像や合成処理(コンポジット)は写真1枚1枚を順に実施しているようです。ただその一枚の処理はCPUの各コアをフルに使える様にはなっているようです。今後、複数の写真を同時に使えるようになると更に高速化するかもしれないので期待したいです。キャッシュの関係とかでそう上手くはできないのかもしれないですがね。

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