D850の試し撮りとして、逆光の富士山を撮影しました。逆光で広くなったISO64によるダイナミックレンズの様子と、中間絞りによる暗部の解像感の確認です。RAW出しですがパラメータは何もいじっていないです。レンズ性能にもかなり厳しい条件ですが、ナノクリスタルコートで逆光に強く、高画質の大三元レンズを使いました。
全体を見て
どうでしょう、さすがにハイライト部分はとび気味ですが、太陽光相手ではさすがに全くとばないのは無理です。今時のデジタルカメラってすごいなと思います。フィルム時代なら、ラチチュード(ダイナミックレンジ)の狭さを知っているので、なかなか撮る気になれない状況です。撮るとしても露出をどこに合わせていくかで迷うところです。これだけのコントラストをRGBの世界に表現するので、少々眠たい感じの色になりますが、そこは何を表現したいかで後で調整すればよいと思いました。当たり前になったマルチパターン測光ですが、ハイライト部分のあきらめるところはあきらめつつ全体を収めてくれております。
そもそもは、こんな高解像のデータは不要と思いますし、写真は拡大して粗探しみたいに見るのも好きではないのですが、解像感を興味で確認したくなります。機材の能力を感じるのって写真撮影でのモチベーションにもなりますし、安心感にもなります。すごいカメラですね
※全体写真はサイズがデカいので縮小しております。
ハイライト部分の拡大
ハイライト部分の拡大です。だいぶ無理がある条件です。富士山に吹き付ける風で舞い上がる雪だと思いますが、それなりに諧調が残っています。ここまで拡大されてしまう写真の大きさにも驚きます。
シャドー部分の拡大
右下のシャドー部分の拡大です。ギリギリで潰れずに諧調を保っています。建物の窓枠の格子とか車の形状とか、これだけのシャドー部分で解像出来てくると快感です。レンズのプロファイルデータを使った処理をしていないRAW出力なのでもっと解像感を追い込めるはずです。
撮影条件
- カメラ: D850
- レンズ:AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VRⅡ
- 焦点距離:70mm
- 絞り:F8.0
- シャッタースピード:1/500
- 感度:ISO64
- 露出補正0.0EV
- 手持ち、手振れ補正ON、SILKYPIX
コメント