単焦点レンズの解像感比較

 最近、単焦点レンズに夢中なので、夜景を使って私のもっている単焦点レンズで比較をしてみました。

対象レンズ

 私のもっている単焦点レンズのうち、以下の三本を持って行っていたので比較しました。この比較をしたくなったのは、最近105mmを買ったので、他のレンズと比べてどうかと確認したくなったからです。
 ・SIGMA Art 35mm F1.4 DG HSM
 ・Nikon AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G
 ・Nikon AF-S NIKKOR 105mm f/1.4E ED
 いずれも、30秒露出でF13前後まで絞り込みました。三脚は、GITZO(カーボン・3型)です。たぶんブレは無いと思います。

SIGMA Art 35mm F1.4 DG HSM

Nikon D850 & SIGMA Art 35mm F1.4 DG HSM(F13,30s)

 このレンズはSIGMAの本気が表現された話題の35mmArtだけあって、ピシッと解像してくれます。値段との対比を考えると本当にコスパが良いです。しっかりと絞り込んだときの解像感は申し分ないです。この日このレンズを付けての撮影が多くなったのですが、35mmという使いやすさがも理由ですが、結果に安心できる感覚があるからです。絞り開放時は周辺の点像のサジタルコマフレアが気になるのですが、この辺を理解して使えば最高の絵が出せるレンズです。

Nikon AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G

Nikon D850 & Nikon AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G(F13,30s)

 最近、夜景を撮影して一番高い解像感を出してくれるのが、このレンズです。開放のソフトさは癖が強く感じますが、遠景を絞り込んでいったときの像のスッキリとした感じ、隅々までキッチリと解像感の高さが保たれる気持ちよさ。スッキリとした夜景を写すには、最も信頼できるレンズと感じています。絞り開放時のソフト感とは真逆の結果が出るのが面白いですね。

Nikon AF-S NIKKOR 105mm f/1.4E ED

Nikon D850 & Nikon AF-S NIKKOR 105mm f/1.4E ED(F14,30s)

 このレンズも解像感の高さや写りの良さで評判が良いレンズですね。このレンズも解像感の高さはすごいです。評判の高さを実感しました。拡大していろいろ見ているのですが、収差の影響も少なく感じます。撮れる絵としては期待に常に答えてくれる感じがあります。先日、紅葉の撮影では絞り開放に拘り撮影しました。今回、ぐっと絞り込んだ絵を見ても満足で、絞りを自在に安心して設定できる素晴らしいレンズと思いました。レンズが大きく重いことを除けば、使いやすいレンズです。

結論

 同じ焦点距離でもないので絵を見たときの比較も感覚的です。105mmはメチャメチャ重いレンズで、3型のGITZOより5型を持って行けば良かったかな?とも思います。なので適切な比較かどうかは不明で曖昧です。ただ、個人的興味で経験を重ねる中で、実感として出てくる絵の特徴を掴むことは重要なので、今回比較しました。拡大像も付ければ良いかも知れませんが、所詮厳密性はないので止めました。
 今回の被写体では、58mmF1.4Gが一番解像感が上に感じております。次に105mmF1.4E次にSIGMAの35mmArtです。ただどれもレベルが高く、単焦点レンズの良さを実感しております。

(参考)ズームレンズ

 参考用の比較として、Nikonの神レンズとして名高い14-24mmF2.8を使って撮影しておきました。

Nikon AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED(14mm側)

Nikon D850 & Nikon AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED (14mm側,F2,F22,30s)

 14mm側の写真です。少々まだ明るさがあったので、絞りはF22まで絞られています。周辺を拡大すると、甘いです。超広角になればなるほど、周辺の像は厳しくなるので、35mmや58mmあたりと比較すること自体が間違えですが、単焦点レンズと比べるとあれ?って感じです。ただ、この写真だけはより絞られているので、回折現象がより強く出ている可能性はありますね。

Nikon AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED(24mm側)

Nikon D850 & Nikon AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED (24mm側,F2,F14,30s)

 24mm側は、F14のせいかもしれませんが14mmの写真より解像感があります。ただ、SIGMAの35mmと比べると落ちますし、光源の点像がにじむ感じもあります。このレンズが使いたいが為にNikonを選ぶ人が出たくらいの神レンズですが、こんなものなのでしょうかね。

最後に

 本当に単焦点の実力って上なんだなと、最近何となく感じていることを確認できました。一方、写真としての良さは、一部分を拡大して解像感がどうのを語っても仕方がないですね。これは分かっていて、実はこの5枚の写真で一番気に入っているのが、一番解像感のない14-24mm f/2.8G(14mm側)の写真です。交差点のX字の交差と空の雲のダイナミックな広がりが絵になります。被写体に応じて、適切な焦点距離を選ぶことの方がよほど重要ですね。ただ、レンズの特性を理解するのって撮影するモチベーションを上げる助けにもなりますので興味は尽きないです。20mmなどの広角の単焦点が欲しくなってきました。

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